ビタミンC不足が肌に与える影響について解説します♪

ビタミンC不足が肌に与える影響について解説します♪

日常生活でよく耳にするビタミンC。「なんとなく体にいい」イメージはありますが、具体的にどのような働きをする栄養素なのかご存知でしょうか。

実はビタミンCは、健康的な肌を内側から支えてくれる重要な栄養素。ビタミンCが不足していると、肌に様々な悪影響が出てしまう恐れがあるのです。

今回はそんな隠れた美肌の立役者、ビタミンCについて詳しく解説します♪

ビタミンCと肌の深ーい関係

ビタミンには、生理機能を維持する、エネルギーや体組織を作るための代謝を支えるなどの働きがあり、ビタミンCも様々な生理機能を助けています。その中でも、特に大きく肌に関係している「抗酸化作用」と「コラーゲン合成の促進」の2つの働きについてご紹介します。

(1)抗酸化作用

老化の原因として健康番組などでもよく取り上げられる「活性酸素」。体内の活性酸素は、紫外線や大気汚染、ストレスや食事の偏り、タバコといった要因によって増えていきます。活性酸素が増えると身体の老化が進み、肌にはシミやシワ、くすみとなって影響が現れます。
ビタミンCに含まれている「抗酸化物質」には、そうした活性酸素に抵抗し、体内の活性酸素を減らしてくれる役割があります。

(2)コラーゲン合成の促進

美肌に良いとされているコラーゲン。コラーゲンはタンパク質の一種で、皮膚の奥で酸素や栄養を供給することによって肌のハリを保ってくれる働きがあります。最近では「コラーゲンたっぷりの○○」と謳った食品も多く売られていますよね。しかし摂取したコラーゲンは、そのまま体内で使われるのではなく、他のタンパク質と同様に、一度アミノ酸に分解されてから再びコラーゲンとして合成されます。この再合成を助ける働きをしているのがビタミンCなのです。

肌の構造とコラーゲンの働き

ここで、ビタミンCがどのようにして美しい肌を保ってくれているのかが分かりやすくなるよう、人間の肌がどのような構造によって成り立っているのかを簡単にご説明しましょう。

肌は表面側から大きく分けて、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層で成り立っており、表皮と真皮の部分を合わせて皮膚と呼びます。
表皮は上から「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」で構成され、古くなった細胞は基底層から徐々に押し出され、最終的に角質層に到達した後に剥がれ落ちて、下から新しい皮膚が顔を出します。これがターンオーバー(新陳代謝)です。
そして、表皮を支える真皮の大部分を構成しているのが、線維状のタンパク質であるコラーゲン。コラーゲンの間を、ゼリー状のヒアルロン酸と線維状のエラスチンという成分が埋めることで、肌に潤いと弾力を与えているのです。

コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンは真皮の中にある「繊維芽細胞」の働きによって作られますが、紫外線や老化の影響で繊維芽細胞が弱ってしまうと生産量が減り、肌の乾燥やたるみ、シミ、シワなどの肌トラブルを引き起こしてしまいます。ビタミンCは、この繊維芽細胞の働きを活性化する役割を担っているのです。

ビタミン不足が肌に与える影響とは?

さあ、ビタミンが肌にとってどれだけ重要かお分かりいただけたでしょうか。
ビタミンCが不足していると、

● 肌のハリがなくなる
● 乾燥する
● シミやシワ、くすみができやすくなる
● ニキビができやすくなる
● 火傷や傷などの治りが遅くなる

といった悪影響が出てきてしまうため、美しい肌を保とうとするなら、ビタミンC不足には細心の注意を払いましょう。

犬や猫などの哺乳類はグルコースという成分から体内でビタミンCを合成することができるのですが、実は人間にはこの合成能力がありません。
そのため人間は、食物やサプリメントからビタミンCを摂取しなければならず、また、ビタミンCは体外にどんどん排出されていってしまうため、1日の必要量(※)を毎日摂る必要があるのです。
(※)成人した男女のビタミンCの摂取目安は、1日100mg(妊婦は+10mg、授乳婦は+50mg)

ビタミンCを多く含む食品は、赤ピーマン、黄ピーマン、アセロラ、ブロッコリー、かぼちゃ、ケールなど。ビタミンCは水溶性で熱や酸に弱い性質を持ちますので、そのまま食べるか、さっと茹でるなどして食べるのが良いでしょう。

まとめ

肌に何かトラブルが起きると、ついつい美容クリームなどの化粧品で対処してしまいがちですが、肌の内側で起きている根本的な原因を解決しないと、またすぐトラブルが現れてしまう可能性が高くなります。

今回ご紹介したように食生活と美肌は密接にかかわり合っていますので、ぜひこれを機に、ビタミンCを意識した食生活を送ってみてくださいね♪
冬でも日差しは案外強いもの、是非1年通してのUVケアをお忘れなく♪